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1)無菌的処置をしない、間違った歯の根っこの治療が横行しているから! 根管治療(歯の神経治療又は歯の根っこの治療)は一般にほとんどの歯科医院で行われている治療でおそらく、多くの歯科医師が毎日取り扱う処置です。
しかし、本来は無菌的処置(ラバーダム防湿)が前提であるにもかかわらず、この点が蔑ろにされ、"ラバーダムしない療法"が横行しています。特に保険診療では時間とコストの関係で殆どなされていないのが現状で、中には無菌的処置をしてもしなくても同じであると主張する歯科医師も多く、根管治療に労力を掛けても無駄であると考える先生も少なくはありません。
根管治療を行う上で最大の敵は細菌であり、いかに細菌を除去またはその数を減少させるかが根管治療のキーとなっています。ではこれだけ細菌感染が蔓延する中、なぜラバーダム防湿を行って細菌の侵入を防ごうとはしないのでしょうか?今こそ、無菌的根管治療が必要であると考えます。
2)歯科医院経営の救世主、インプラント治療 歯科界では今現在、インプラント全盛で特に日本ではインプラントバブルと言わざる終えない状況にあります。インプラント治療そのものはすばらしい治療で、多くの患者様に恩恵を与えていることは事実です。
特にインプラントを専門に行っている歯科医師は診査診断(CT 検査等)から治療計画を綿密に立て、インプラント手術も卓越した技術で行われ、その後の管理もシステマチックにケアーされています。
しかしインプラント治療を行っている全ての歯科医院がこのような対応をしているかというとそうではありません。ただお金の為にインプラントを取り入れている歯科医院が増えつつあり、ほんの数日間での講習会を受けただけで即、患者様に手術を行う歯科医師もいるのです。実際問題、インプラント治療は歯科医院の財政を手助けし貢献しているのも事実なのです。
根っこの先に膿の袋がある故、予知性が高くないので抜歯をしてインプラントを薦める歯科医師も増えつつあります。
このように、ますますインプラント治療に傾倒する日本の歯科医療界の中で、適切な根管治療を提供しようとする歯科医師が少なくなるのは想像がつくかと思われます。だからこそ、本当の根管治療が歯を救うのです。
3)できれば残したい、神様が与えて下さったすばらしい歯 〜インプラントとの違い〜 インプラントと歯牙の大きな違いは、感覚センサーの歯根膜の存在です。歯根膜のおかげで、極端に固いものがお口の中に入っても、センサーがこれ以上咬んではいけませんよと指令を出してくれるので、歯そのものや歯の被せもの(クラウンやブリッジ)を守ってくれますが、インプラントではそのセンサーが存在しないので力のコントロールがどのようなメカニズムで作用しているのか不明なのです。歯は歯根膜や骨や歯肉からの血液循環が受けられますが、インプラントは骨と歯肉からの血液循環しか得られないため感染に対して不利になります。だからこそ神様が与えてくださったこのすばらしい歯を粗末にするのではなく、大切に扱って頂きたいのです。
抜かずに治療可能な歯は保存すべきであり(反対に保存不可能な歯は早期に抜歯を行い、骨を保存する必要があります。例えば破折やヒビが存在する歯牙、重度の歯周病の歯牙等)、特に根っこの先に膿み袋があるからと言って始めた治療がいいかげんで、あげくの果てに、治らないから抜歯をしましょうといった悲しい結末になる前に、本当の根管治療を受診し、それでも治癒傾向を示さない場合には初めてインプラントを考えても遅くはないはずです。
当院ではハイパー根管治療のような無菌的で歯牙を長く保存させることが可能な方法で治療する必要があると考えています。 |
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